市が損害を賠償した事例・工事の期間延長等のご報告
このご報告について
川崎市では、急を要する場合など一定の条件を満たすとき、議会の議決を待たずに市長が判断(「専決処分」といいます)できる仕組みがあります。今回は令和8年2月12日に開かれた市議会において、令和7〜8年に市長が行った専決処分22件をまとめて報告しました。
1. 市がお詫びをして賠償したトラブル(14件)
市の職員や車両が業務中に誤って人やモノに損害を与えてしまったケースです。
ごみ収集・環境関連(4件)
- ごみ収集車の追突事故(川崎区):ごみ収集車が信号待ちの車に後ろから追突し、車の持ち主と乗っていた方にそれぞれ賠償しました(合計約36万6千円)。
- ごみ収集車が標識柱に接触(川崎区):駐車場から後退した際に道路標識の柱に当たり破損させました(約16万6千円)。
- 浄化槽清掃中のつまずき事故(宮前区):清掃車のホースを歩行者が踏んで転倒・けがをされ、腕時計も壊れました(約6万6千円)。
自転車の方の転倒事故(高津区)
市の軽自動車が左折した際、後ろから来た自転車の方が驚いて転倒・けがをされました。治療費などを含め約380万円を賠償しました(令和6年5月の事故)。
公園・道路の管理に関するトラブル(3件)
- 公園の木の枝が車を破損(蔵敷公園):公園の木の枝が隣の駐車場にはみ出して、車を傷つけてしまいました(約4万5千円)。
- 道路の地下構造物が民有地に越境:道路の下のコンクリートが隣の土地に出ていたため、建築工事が中断され余分な費用がかかりました(2名に合計約103万3千円)。
- 枯れ枝が落下して車を破損(宮前区):街路樹の枯れ枝が信号待ちの車の上に落ちて破損させました(約69万9千円)。
区役所の作業中のトラブル(4件)
- 草刈り作業中の飛び石(幸区):石が弾いて走行中のバスに当たり傷つけました(約7万4千円)。
- 草刈り作業中に配線を破損(高津区):草刈り機の刃が駐輪場の電気配線に当たり切断しました(約15万円)。
- 大雨被害確認中に散水栓を破損(宮前区):職員が大雨の被害確認中に散水栓を踏んで壊しました(約3万3千円)。
- 街路樹剪定中に通信ケーブルを切断(宮前区):木の剪定中に通信ケーブルを誤って切ってしまいました(約2万9千円)。
個人情報の漏えい(麻生区役所)
配偶者間の暴力(DV)を理由に住所を秘密にしていた市民の方の住所が、元配偶者にわかってしまう形で領収書を渡してしまうミスが発生しました。精神的な苦痛に対して約39万円を賠償しました。
消防活動中のトラブル(消防局)
ガス漏れ対応の活動中に、消防隊員が背負っていた空気呼吸器が冷凍庫に当たって壊してしまいました(約2万8千円)。
2. 工事の期間延長・費用変更(6件)
市が発注した工事で、予想外の問題が見つかり完成時期がずれたり費用が変わったりしたケースです。
| 工事名 | 変更内容 | 理由 |
|---|
| 尻手黒川線(麻生区)トンネル工事 | 完成 R8.3 → R9.4(約13か月延長) | 地盤が予想より弱く、地下水も多かったため特殊な掘削方法が必要になった |
| 労働会館改修工事(建築・電気・空調 3件) | 完成 R8.7 → R9.8(12か月延長) | 着工後に昔の設計図と実際の建物の形が違うことが発覚し、設計のやり直しが必要になった |
| 初山住宅新築工事(第3号) | 完成 R8.7 → R8.10(約3か月半延長) | 地下に埋まっていた古い構造物の撤去が増え、近隣の方々の要望で工事車両の台数制限も行ったため |
| 東扇島の埋立工事 | 費用 約8.7億円 → 約9.6億円(約8,679万円増額) | 鉄道会社から受け入れる建設残土の量が変わったため |
3. 家賃を滞納している市営住宅の入居者への対応(3件)
3か月以上家賃を滞納している市営住宅の入居者3名に対して、令和8年1月14日付で住宅の明け渡しを求める裁判を起こしました。
まとめ
今回の報告では、市の業務中に起きたさまざまなミスや工事の変更が含まれています。特に個人情報の漏えい事案は、DV被害者の安全に直結する重大な問題であり、再発防止が求められます。