令和8年度川崎市の水道サービスに関する予算(議案第61号)
この議案について
この議案は、2026年(令和8年)の川崎市の水道サービスにかかるお金の計画(予算)を決めるものです。令和8年第1回市議会定例会(2026年2月12日開会・3月18日閉会)で審議されました。
令和8年度の水道サービスの規模
| 項目 | 令和8年度 | 令和7年度 |
|---|
| 1年間に配る水の量 | 180,237,000㎥ | 179,434,000㎥ |
| 1日平均の配水量 | 493,800㎥ | 491,600㎥ |
| 実際に使われた水の量 | 169,065,163㎥ | 168,481,699㎥ |
| 水の有効活用率(有収率) | 93.8% | 93.9% |
| 蛇口の数(給水栓数) | 859,609栓 | 851,674栓 |
| 水道を利用している世帯数 | 808,418世帯 | 796,120世帯 |
| 給水している人口 | 1,561,130人 | 1,557,036人 |
予算の全体像(金額の単位:千円)
収入(入ってくるお金)
| 種類 | 令和8年度 | 令和7年度 |
|---|
| 日常運営の収入 | 34,476,369千円 | 34,174,287千円 |
| 施設整備のための収入 | 10,289,316千円 | 8,269,553千円 |
| 合計 | 44,765,685千円 | 42,443,840千円 |
支出(出ていくお金)
| 種類 | 令和8年度 | 令和7年度 |
|---|
| 日常運営の支出 | 34,594,467千円 | 32,640,117千円 |
| 施設整備の支出 | 22,089,737千円 | 19,362,791千円 |
| 合計 | 56,684,204千円 | 52,002,908千円 |
日常運営では約1億1,810万円の赤字、施設整備では約118億円の不足が見込まれますが、施設整備の不足分は積み立ててきた資金などで補います。
主な収入の内訳
収入の大部分(約74.8%)は皆さんが毎月支払う水道料金(257億6,638万円)です。そのほか、新たに水道を引く際に支払う「水道利用加入金」(14億7,739万円)や、施設整備のための「借入金(企業債)」(92億6,100万円)などがあります。
主な支出の内訳
水道料金で賄う日常の運営費では、水を買う費用(受水費)が89億5,260万円と最も多く、次いで設備の減価償却費(73億223万円)、給水に関わる費用(51億8,141万円)が大きな割合を占めています。
水道1㎥あたりのコストと料金
- 実際にかかるコスト(給水原価):189円34銭/㎥
- 平均的な水道料金(供給単価):138円55銭/㎥
- 1㎥あたりの損失:約50円79銭
水道を1㎥供給するのに約189円かかりますが、平均の水道料金は約138円です。約51円の差があり、川崎市は昭和40年代から続くこの料金のしくみを見直す検討を進めています。
大規模な工事・設備整備(令和8年度の主要事業)
令和8年度は施設整備に185億2,216万円を投じます。最大の事業は地震に強い水道管の整備で、整備費全体の約70%を占めます。
| 事業 | 金額 | 主な内容 |
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| 地震に強い水道管の整備(耐震管路整備) | 129億7,751万円 | 配水管の耐震化・布設工事 |
| 配水施設の整備 | 35億3,366万円 | 千代ヶ丘配水塔の建て替え、鷺沼配水池の長寿命化工事等 |
| 設備・器材の購入 | 10億3,077万円 | 機械器具・土地・量水器・ソフトウェア等の購入 |
| 建物の新築・改良 | 6億3,424万円 | 高石配水塔百合丘ポンプ棟の新築、事務所改修等 |
| 浄水施設の整備 | 2億5,776万円 | 長沢浄水場の排水処理施設改良工事等 |
| 原水施設の整備 | 8,823万円 | 相模川水系の施設改良負担金、配水所の計装設備更新等 |
借金(企業債)の状況
施設整備のために借り入れる「企業債」の年度末残高は約912億7,353万円になる見込みです(前年度比約57億円増)。その多くは耐震管路整備事業のための借入金です。
課題と今後の方向性
川崎市は、大地震に備えた水道施設の耐震化と老朽化した設備の計画的な更新を引き続き最優先で進めます。また、長年にわたって水道料金(収入)よりも実際にかかるコストが高い状態が続いているため、専門家委員会の意見を踏まえながら料金制度の見直しを検討していく方針です。
参照